大切な出会いと別れ

ここ1ヶ月、私は忍耐の人でした。
9月下旬、初めて妊娠検査薬で薄い陽性反応が出て、ドキドキしながら病院に行くと、まだエコーでは何も見えないので次は2週間後と言われ、色々あり1週間後に検診に行くと、小さい胎嚢(赤ちゃんが入る袋)が見えて、次はまた2週間後に検診ですと言われ、今度は赤ちゃんが見えるかと思ってワクワクして病院に行くと、まだ赤ちゃんが見えなくてちょっと遅いから、次は1週間後に検診ですと言われ。。。
とにかく、ひたすら検診の日を待っていました。
妊娠って”忍耐”なんだなぁなんて思っていました。


そして、今日、検診に行きましたが、前回より胎嚢は大きくなってはいたけど、赤ちゃんが見えず、流産が確定しました。
診断名は、「妊娠8週枯死卵」でした。
なんて、悲しい診断名なんだ。
枯れるって。。私にとっては、赤ちゃんだったのにな。。


去年の夏から子作りを始めて、1年ちょっと。
焦るあまり周りの人の妊娠を素直に喜べない自分がすごく嫌になったり、人の手を借りないと妊娠できないのかと自分のことを欠陥人間なんじゃないかって思ったり、周りの人の他愛のない一言に傷ついたり、毎月毎月生理がくるたびに落ち込んだり、基礎体温に一喜一憂したり、辛い気持ちになることも多かった。
だから、妊娠検査薬で陽性反応が出た時はすごく嬉しかった。待って待って待ち望んだ妊娠でした。
相棒もすごく喜んでくれました。
名前を考えたり、お腹に話かけたりもしました。


初期流産の確率は15%くらいで、決して少なくないことは分かっていました。
胎嚢が週数のわりに小さいのも分かっていました。
だから、覚悟はしてたけど、やっぱり悲しいです。
ちょっとつわりっぽいのもあるし、胸もすごい張ってるし、体温も高いままで、出血があるわけでもない、お腹が痛いわけでもない。
実感がわきません。


「自然に出てくるのを待つこともできるけど、もう大きくならないものが出てくるのを待つのは辛いことだよ。akiさんがよければ手術しませんか。」とのことだったので、金曜日に手術をします。
明日は、夕方から子宮の入り口を広げるための処置をして、夜から絶食、金曜日は全身麻酔で子宮の中を綺麗にする手術をします。
小さい婦人科なので、他の病院にまわされるのかと思ったけど、先生が手術してくれるそうなので、安心しました。


今は、良い方向に考えようとする自分と、どうしても悲しい気持ちになってしまう自分との間で、心がすごいぶれています。
でも、これで赤ちゃんはもういいやとは思えない。
やっぱり相棒と私の赤ちゃんに会いたいので、頑張ります。


今回のことで、周りの人にいっぱい励ましてもらいました。ほんとに感謝しています。ありがたいです。


赤ちゃんにも感謝です。
8週間という短い間だったけど、私をお母さんにしてくれてありがとう。


そして、何より、相棒に感謝です。
相棒の支えなしでは、耐えられなかった。
また、頑張ろうね。


★エコー写真。
2009/10/08(5w) 胎嚢5.9mm

2009/10/21(7w) 胎嚢15.4mm

2009/10/28(8w) 胎嚢24.5mm