入院2日目(帝王切開)

<<メモ>>
7:00 NSTモニター
7:30 シャワー
9:00 点滴
9:30 血圧、体温測定
   手術室へ
9:40 手術開始
   背中の真ん中に麻酔。我慢できる。
   背中の下部に麻酔。我慢できる。
   足先が痺れてくるが、足があることは分る。不思議な感じ。
   下半身に何か差し込まれたのが分る。(多分尿管。)
   冷たい液体が入ったビンで麻酔の効果を確認。胸下くらいまで感覚なし。
   手術が始まったが全く分らず。コッヘル、クーパーなど医療ドラマで聞く用語が聞こえてきて、『切開されてるのかな?』と思う。
   「もうちょっとで赤ちゃんが出るのでお腹を押します。少し我慢して下さいね。」と言われて、次の瞬間、男の先生にすごい勢いでお腹を押される。心臓マッサージをされてるみたいな、肋骨が折れるじゃないかというぐらい強い力。
10:29 2572g 47cm 男の子誕生!
   20回位押されて、赤ちゃんが取り出された。
   ネコのような小さな声でミャーミャーと泣く声が聞こえた。
   しばらくすると、別の部屋からすごく大きな声が聞こえてきたので、思わず「この声はうちの子ですか?」と聞いたら、「そうですよ。」と言われた。
   安心。。
   私のほっぺと赤ちゃんの頭をスリスリさせてくれた。暖かい。小さい。
10:40 相棒、赤ちゃんと面会室で対面
   その後、私の処置。
   先生達が話す声が聞こえてきて、何をしているのか想像して気持ち悪くなってきたので、目をつむり、眠ることで耐えようとした。
   処置終了後、「綺麗なお傷ですよ。」と言われた。
   面会室で相棒に会えて、ホッとする。

11:30 相棒と面会室で対面
   私は部屋に戻る。その後、相棒も部屋へ。
   赤ちゃんがおくるみでぐるぐる巻きの状態で部屋に来る。
   相棒がビデオ、写真、写メをいっぱい撮る。落ち着かない。
   私は定期的に血圧、出血、体温、脈のチェック。体温が段々高くなる。
   途中で赤ちゃんんは新生児室へ。
   家族が来てくれる。新生児室でガラス越しに赤ちゃんと対面。
   赤ちゃんを部屋に連れてきてもらうようにお願いする。
   喉が渇くので、口をゆすぎ、体の向きを変えてもらう。
   赤ちゃんの酸素濃度が低いので、新生児室で管理するとのこと。
   あまりにも熱いので氷枕をもらう。
   呼吸が苦しそうなので、NICUに入るとのことで、小児科の先生が簡単に説明しに来た。不安だが、詳細はあとでとのこと。
   相棒がNICUに呼ばれてお話を聞く。
   私も一緒に聞いた方が良いとのことで、19:00頃NICUの先生が部屋に来てくれることになる。
   相棒だけがNICUに呼ばれたので、赤ちゃんの状態が相当悪いんじゃないかと不安になる。
   お義母さんが来てくれる。
   相棒が戻ってきて、しばらくNICUに入院するとの話を聞く。
   保育器に入った赤ちゃんの写真を見せてくれる。
   口から管が入っていることにショックを受けた。
   相棒とお義母さんが部屋を出たあと、涙が止まらなくなる。
   かわいそうで代わってあげたい。どうして赤ちゃんがこんな目に遭わなきゃいけないのか。
19:00 小児科の先生が来る。話を聞いて少し安心する。
   新生児一過性多呼吸の疑いがあるとのこと。普通分娩の場合は狭い産道を通ってから生まれてくるので、肺を満たしている羊水が勢い良く吐き出されるが、帝王切開の場合は負荷なく外に出てくるので肺に羊水が残ってしまい、多呼吸になる場合があるらしい。
   現時点で行っている治療は、肺を膨らますためのチューブ(鼻から)、水分・糖分補給のための点滴、胃へのチューブ、抗生物質の点滴、
19:40 相棒帰宅。
従兄弟が来てくれた。涙。感謝。
2:00 血圧が低く熱が下がらないため、背中から入れられている痛み止めがstopされる。お腹がだんだん痛くなる。
3:30 お腹の痛みが我慢できなくなってナースコールする。痛み止めの座薬を入れてもらう。多少良くなる。汗がいっぱいでる。うとうとする。

色んなことがあった1日でした。
帝王切開は、想像していたよりも辛くなく、麻酔の副作用で気持ち悪くなることもなかったし、相棒と一緒に、赤ちゃんにもすぐに対面することができて幸せ一杯な気持ちだったのですが、そのあと、一旦新生児室に連れて行かれたきり、なかなか部屋に赤ちゃんを連れて来てもらえず(予定では、家族も部屋で赤ちゃんと対面することができるはずでした。)、新生児室で預かりになり、NICUに入院になり、さっきまで元気なように見えた赤ちゃんに一体何が起きているんだろうと、不安でいっぱいでした。
NICUで撮ってもらった写真は、多分NICUの看護師さんが赤ちゃんに会えない私に気を使って撮って下さったんだろうと思うのですが、私はとにかく小さな口に管が入れられ、小さな手に点滴の針が刺されているのを見て、ショックで仕方なかったです。
それは治療の為に必要なことで、新生児の場合は悪化するのが早いため先手先手で治療をする必要があるとの話を聞いて、納得したのですが、先生の詳しい話を聞く前に写真を見たので、すごく悪いんじゃないかって思いでいっぱいでした。
相棒が帰宅し、一人になると、"体重が小さ目だったからいけないのか、40週まで帝王切開を待ってもらうべきだったのか、元気に産んであげられなくてごめん"ってマイナスなことばかり考えてしまうので、意識して、"自分はとにかく早く歩けるようになって、おっぱいをあげるんだ"って考えようって言い聞かせていました。