辻村深月 『ぼくのメジャースプーン』

いきつけの美容院は、実家に近いところになるので、片道約2時間かかります。
なので、いつも電車の中で読む本を持参してきます。
今日は、図書館で借りてきたのはでかい本しかなく、家にある文庫本で読みたいのがなかったので、本屋さんで買うことに。
何気なく手に取ったのが、『ぼくのメジャースプーン』という本でした。
特殊な能力を持った男の子が、ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった大切な友人のために、その能力をもって、事件を起こした犯人に、どうやって罰を与えたら良いか、考え、そして実行する。という内容なのだけど、とにかく、もう、主人公の男の子が一生懸命で、健気で。
どうやったら、犯人が反省するのか、そもそも罰って何なのか、同じ特殊な能力を持った叔父さんと一週間悩み続ける。
自分がこんな能力を持っていたらどうするだろうって、自然に考えてしまいました。
そして、最終的に主人公が下した決断に驚き、そして涙。。
本を読んで泣くことは滅多にないのだけど。。


辻村さんの作品はちょっとづつどこかでつながっているようなので、他の作品も読んでみようと思います。
こうやって、ちょっとづつ自然にテリトリーを広げていく感じがたまらない。
読書も音楽も同じ感覚。

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)